よもやま話の部屋

“ ひとり時間 “ を楽しむブログ ♪

小学生の転校 その3

順調な小学校の転校生生活でしたが、

カルチャーショックがなかったわけではありません。

その転校先の小学校は、隣に山を切り開いて高校ができるまで、

野生の馬がいるのが見えるくらい、自然豊かな土地でした。

(県庁所在地です。念のため。)

近くには、ウシガエルの鳴き声と思しき、ものすごく大きな声の

大合唱が聞こえてくる川もありました。

実際に、「野生のメダカはどんなところにいるか調べよう」という

理科の宿題で、友達(大農家の娘・Mちゃん)と一緒に探したときには、

見たこともないくらいの大きさのオタマジャクシに、

しかも、中途半端に足が生えている、という衝撃的な姿をした生物が

うようよしている川をのぞくことになったり、

気持ち悪い程巨大な、ぶつぶつのカエルが何匹もいる川を

目の当たりにした時には、やはり相当ひるみまくりました。

そして春だというのに、一面、やけに茶色っぽい広大な草むらは、

よく見ると毛虫がびっしり(!!!)の草むらだったこともありました。

「Mちゃん、大変!これ、毛虫だよ~!」とあわてる私に、

サンダル履きで、しかもミニスカートのMちゃんは言いました。

「大丈夫、大丈夫。こんなの慣れっこ。そこで待ってて」と。

素足にサンダル履きで、ずんずん進んでいくその姿には、

「さすが、、、。」としか言いようがありませんでした。

「都会っ子」と呼ばれないように、子供ながらにいろいろ

気を使っていたのですが、やはり、「都会っ子」と

認めざるを得ない出来事でした。

このMちゃんは、地元の大きな農家の娘さんでした。

後々、授業の一環として、クラスの全員で畑やハウスを

見学させていただきました。

広々とした家のなかで、みんなでお茶をいただきながら

農家のお仕事の話を聞き、そしてトマト・きゅうりなどの

おみやげをいただいて帰った、というそんな楽しい思い出もあります。

地方ならではの体験です。

ほかにも、学校の中に小さな田んぼを作って田植えをし、

鎌を使って収穫。脱穀してお米を炊き、おにぎりにしてみんなで食べたり、

雪が積もったときには、小学校の裏山で、農作業用の丈夫な袋をつかって、

そり遊びをしたり、地方の小学校だからこそできる体験を

沢山させてもらいました。本当にいい思い出です。

ちなみに私が老後、住みたいなと思っているのは、この土地です。

さて、今回で一応、小学校の転校話はひと段落としたいと思います。

思い出話にお付き合い頂き、ありがとうございました。